横浜市は同市港北区の慶応義塾大学日吉キャンパスの寄宿舎(鉄筋コンクリート、一九三七年建設)を市歴史的建造物に認定したと発表した。 市によると、寄宿舎は、機能性や合理性を重視し、直線的なデザインなどが特徴のモダニズム建築で知られる、建築家谷口吉郎氏(〇四~七九年)が設計した。戦前に建設された大学の寄宿舎が今も使われているのは珍しく、タイル張りのシンプルな外観がユニークという。 寄宿舎は南寮、中寮、北寮の三棟と浴場棟からなる。今後、改修される見込みで、外観が残されることになった南寮(三階建て)と浴場棟(二階建て地下一階)が認定された。市は改修費用の一部を補助する。 (荒井六貴)