海洋生物資源関係については、WTOドーハラウンド交渉において、「NAMA交渉」、「ルール交渉」で議論がなされています。また、ドーハラウンド以外に、生物資源保全目的の禁輸措置などに関するさまざまなパネル事例があります。 関税削減がテーマとなる「NAMA交渉」では、途上国に対する配慮(S&DT)はありますが、環境への配慮はまったくありません。「ルール交渉」では漁業補助金の交渉をしますが、環境に配慮すると同時に、途上国にも配慮した内容となっています。ドーハラウンド以外のWTOパネルでは、ウミガメなどを保護するため輸入国による一方的な貿易措置が争点となりますが、この議論では、環境に配慮する一方で途上国には配慮しない内容となっています。 水産物は非農産物のNAMA交渉で扱うことになっています。日本、韓国、台湾が貿易自由化と自然資源保護とのバランスを主張する一方で、水産物輸出国グループ(米国、ニュージ