近年、急激に人気を高めているトレイルランニング。その周辺が騒がしい。 山の「新参者」と見なされることも多いため、ハイカーとの摩擦が起きたり、土壌や草花をはじめ、自然環境への負荷やマナーなど、様々な「問題」がテレビや新聞で報道されている。 「問題」として取り上げられた鎌倉でのハイカーとの対立などを丁寧に取材していくと、メディアの作為的な報道姿勢に問題があることがわかってきた。さらに、観光客の多い鎌倉では大会の開催自体を自粛してもらおうという動きもあるようだ。 数百人規模のランナーが一度にコースを走るのは周囲への影響が大きく、大会の主催者の中には、採算性よりも環境への負荷を考慮して参加人数を制限していこうという動きもある。 今後このスポーツは、ハイカーや地域の住民、そして豊かな自然と共存することが可能なのか? 今回は日本最大の大会であり、世界各地からも選手が集うウルトラトレイル・マウントフジ(