ブックマーク / number.bunshun.jp (6)

  • 日本一のトレラン大会をつくれ!100マイルレースの舞台裏 <前編>(山田洋)

    近年、急激に人気を高めているトレイルランニング。その周辺が騒がしい。 山の「新参者」と見なされることも多いため、ハイカーとの摩擦が起きたり、土壌や草花をはじめ、自然環境への負荷やマナーなど、様々な「問題」がテレビや新聞で報道されている。 「問題」として取り上げられた鎌倉でのハイカーとの対立などを丁寧に取材していくと、メディアの作為的な報道姿勢に問題があることがわかってきた。さらに、観光客の多い鎌倉では大会の開催自体を自粛してもらおうという動きもあるようだ。 数百人規模のランナーが一度にコースを走るのは周囲への影響が大きく、大会の主催者の中には、採算性よりも環境への負荷を考慮して参加人数を制限していこうという動きもある。 今後このスポーツは、ハイカーや地域の住民、そして豊かな自然と共存することが可能なのか? 今回は日最大の大会であり、世界各地からも選手が集うウルトラトレイル・マウントフジ(

    日本一のトレラン大会をつくれ!100マイルレースの舞台裏 <前編>(山田洋)
  • 露にした感情、勝負観、代表引退。内田篤人が見せたもの、語ったこと。(寺野典子)

    右脚にはいまだにテーピングが巻かれているが、それを全く感じさせないプレーで攻守ともに誰よりも自らの持てるものを発揮した内田篤人。 試合終了の笛がスタジアムに響くと、ソックスをおろし、ひもを外した。 ピッチ中央に集まるチームメイトとは違う方向へと、内田篤人は歩いていた。そしてベンチの中央に座り、スタジアムをしっかりと見渡したあと、下を向いた。その肩が震えていたかまでは、わからない。 しかしチームスタッフに肩を抱かれ、スタンドのサポーターの元へ挨拶に向かうために立ち上がった内田は、その腕で顔をぬぐった。サポーターの前で深々と頭を下げたあとは、最後まで顔をあげられなかった。しばらくは、頭を垂れたままだった。 「どうしても勝ちがないと、報われない気はする。でもまあサッカーやってきて、そういう努力というのは、報われないことのほうが多い。それが、勝負の世界かなという気がしますけど。報われるときなんて

    露にした感情、勝負観、代表引退。内田篤人が見せたもの、語ったこと。(寺野典子)
  • キプロス戦、ザックは相当不満足!?長谷部誠が語った1-0の光と影。 (二宮寿朗)

    5月27日、キプロス戦後に用意された壮行セレモニー。 一列に並んだザックジャパンの面々に対して、埼玉スタジアムに集まった約6万人のファン、サポーターから拍手が送られた。 花束を持って挨拶でマイクの前に立ったキャプテンの長谷部誠が、最初少し言葉に詰まるとちょっとした笑いも起こった。 「4年間、積み上げてきたものを、全力で一生懸命プレーしていきたいと思います。熱い応援をよろしくお願いいたします」 一段と大きい激励の拍手と声援が、チームに注がれた。 この光景を見つめながら、4年前の記憶が頭によみがえってきた。 南アフリカW杯前、国内最後の壮行試合でライバル韓国に0-2で敗れ、スタジアムには失望感が漂っていた。チームキャプテンに就任した川口能活の挨拶の言葉は思い出せないが、あのときの何とも言えない重たい雰囲気はすぐに思い出せる。あれから4年が経ったのだと、時の流れの速さをあらためて実感させられた。

    キプロス戦、ザックは相当不満足!?長谷部誠が語った1-0の光と影。 (二宮寿朗)
  • 本田圭佑、夢を叶えたミランの10番。カカが、バロテッリが彼を待っている。(弓削高志)

    「Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。そしてレギュラーになって10番で活躍します」という小学校の卒業文集の夢を、当に実現した田。 田圭佑のACミラン入団が正式に発表された。 CLグループリーグ最終節を当夜に控えた11日の昼、対戦相手のアヤックス首脳陣とのUEFAミーティング・ランチを前に、現地報道陣の囲み取材を受けたミランのガッリアーニCEOが公にしたもので、彼は「これまで秘密だった田の獲得を今日、ようやく明かすことができる」と解放感たっぷりにくり返した。 前夜のCLビクトリア・プルゼニ戦は、田にとってCSKAモスクワでの最後の試合だった。 「公表するにあたって、イタリアサッカー協会へ契約書の法的実効性を確認した。これから日とやり取りしながら、当局へ労働ビザ発給を申請することになる」 そこまで一気に語ると、ガッリアーニは、クリスマスプ

    本田圭佑、夢を叶えたミランの10番。カカが、バロテッリが彼を待っている。(弓削高志)
  • なぜコンフェデ杯で全敗したのか!?データが示す日本代表の意外な弱点。(木崎伸也)

    イタリアには善戦したものの、終わってみれば3戦全敗と惨敗した日本代表。ザッケローニ監督は「どこを強化するかというところがはっきり見えてきた」と語ったが、W杯まで残り1年で巻き返せるか。 「私たちの分析システムでは、ゴール前でタックルが成功すれば、 サイドのライン際で成功するよりも高いポイントを得る」 (FIFAに分析データを提供しているカストロール社) はたして日は強いのか、弱いのか――。 コンフェデレーションズカップで3連敗したことで、ザッケローニ監督および選手への評価が揺れている。一部のメディアでは監督を替えるべきではないかという声が出ているほどだ。 ただ、ザックが練習を非公開にして戦術の細部と全貌を明かしていないため、批判も抽象的なものが多く、具体的に何が良くて、何が悪いか、はっきりさせられていない印象がある。 こういうときは主観を排除し、データをヒントにすると見えて来るものがある

    なぜコンフェデ杯で全敗したのか!?データが示す日本代表の意外な弱点。(木崎伸也)
  • 「これは本当の日本の姿じゃない」なぜブラジル戦で完敗を喫したのか?(豊福晋)

    「まぁ今日の試合は完敗なんで。自分たちの実力をちゃんと認めて、あとの2試合を頑張るしかないですよね」と、試合後の悔しさを内に秘めつつも、淡々と語っていた田。 歓喜するブラジル代表の面々を前に、ザッケローニは立ち尽くしている。その少し後ろで、田圭佑はひとりベンチに座って呆然とピッチを眺めていた。 「怒りというよりも、失望の気持ちの方が大きい」 指揮官は堅い表情でそう語り、田は「完敗」と、ブラジル相手に0-3と歯が立たなかったことをあっさり認めた。 10月のポーランドで喫した0-4の大敗から8カ月。親善試合とは違う、真剣勝負の舞台でブラジルと再戦した日にとって、コンフェデレーションズカップ初戦は世界との差を確認する場でもあった。しかし縮まったのはわずかな点差だけで、内容ではその差はさらに広がっているようにさえ感じられた。 長友佑都は言う。 「レベルが違いました。すべてにおいてのレベルが

    「これは本当の日本の姿じゃない」なぜブラジル戦で完敗を喫したのか?(豊福晋)
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