提出された名古屋市議会解散を求めるリコール署名簿を確認する名古屋市東区選挙管理委員会の職員=4日午前、名古屋市東区、小川智撮影 河村たかし・名古屋市長の支援団体「ネットワーク河村市長」が集めた市議会リコールを求める署名46万5582人分が受理された。その数に、議会側には動揺が広がった。リコールの成立が現実味を増すなか、河村市長の不信任案提出という対抗策をあきらめ、「自主解散」を模索する声まで上がり始めた。 「46万行ったら、もうあかん」(自民市議)、「無効署名が2割超えても成立なんて」(民主市議)……。 署名集めの期間中、超党派で街頭演説をしたりビラを配ったりと、これまでになく積極的に市長批判を続けてきた市議らの間には脱力感が漂った。4日午後、横井利明議長は報道陣の取材に「多くの人が署名したという事実がある」と語りつつ、「至る所で市民の意見を聞いてきたが、圧倒的な民意は感じていない」