シドニー南西にある人口2000人の町バンダヌーンで、9月26日、ペットボトル入りのミネラル飲料水(以下ボトル水)の販売が禁止されました。ボトル水メーカーによる同地の地下水層開発に反対する運動のなかで、住民はペットボトルの環境に与える影響を学び、町ぐるみでボトル水販売の禁止を決定しました。小売店の棚からはボトル水が撤去され、水飲み場や給水所で水をくめる再利用可能な容器に置き換えられました。 欧米を中心にここ数年ボトル水を見直す動きが起きています。米国のワールドウォッチ研究所は「ボトル水は環境に有害」というリポートのなかで、以下の3点を強調しています。(1)天然の鉱水・湧水が過剰に取水され、地域の河川や地下水が脅かされる。(2)製品の生産と輸送に多大なエネルギーが消費される。(3)製造に石油由来のプラスチックが使用されるが、そのほとんどはリサイクルされていない。 こうしたことからボトル水を見直