このたび4月8日(土)より、政田武史と石井友人による展覧会を開催いたします。これまで、2003年より当画廊において開始した厳選された若手作家による展覧会プロジェクト「from/to」に参加してきた二人による新作のペインティングをご紹介します。 政田武史の作品は、既成イメージから慎重に選び出したモチーフをもとに、どこか見慣れた光景を鮮やかな色彩と大胆な筆致で表現している。イメージの物語性と絵の具の物質性が共存し、曖昧な印象でありながら視覚的に強く訴えるその画面は、鑑賞者の直感的な解釈を導き、日常的な物への新しい意味や意識を提案している。そこには彼の「絵画」や「美術史」に対する眼差しが感じられる。 石井友人の作品は、自ら撮影した写真を用いてイメージを描きあげる。作家自身が写真から受ける信号(シグナル)をもとに、筆致に還元し画面に定着する作業を繰り返している。その筆致の粗密を「解像度」と例えるな