【ソウル=稲田清英】韓国銀行(中央銀行)は2日、5月末の外貨準備高が2267億7千万ドル(約22兆円)となり、前月末より142億9千万ドル増えたと発表した。単月の増加幅では過去最大。金融危機によるドル調達難の緩和のため市場に供給した資金の回収が進んだことに加え、輸出以上に輸入が減少した結果ながらも貿易収支の黒字が続いていることが背景にある。 韓国の外貨準備高は昨年4月まで2600億ドルを超えていたが、ウォン安抑制のためのドル売り介入などで昨年11月には2005億ドルまで急減した。今年3月以降は再び増加傾向が続いている。