最後の夏の約束 あれは遠い夏の夜 山間の小さな町で行われるささやかな夏祭り 小学校のグランドから、ほんの数十発だけあがる打ち上げ花火を見ながら 4人の少年が語らっていた 友人A:ベック向こう行っても頑張れや! ベック君:うん。 友人B:何くらい顔しとんねん。元気ださんかい! 友人C:東京やったらいつでもいけるしな。新幹線にはな「のぞみ」なら東京~新大阪は2時間半やからな。 友人B:出た、鉄道オタク! 夏休みが終わるまで後1週間。 父親は転勤が決まり、家族総出で東京へ行くことになった。 この日はこの町で過ごす最後の夜だった。 友人A:ベックはなんか夢とかあるんか? ベック君:俺はコンピュータ関係の仕事したいな。 友人B:ちっこい夢やなぁ。俺はなプロ野球選手やぞ! 友人C:お前の体格でどうやったらプロになれんねん。俺は・・ 友人A:Cは電車の運転手やろう! わかっとるわ。 ベック君:で、Aは何