目下、急成長中の音楽配信市場。2012年に設立された国内デジタルディストリビューターの先駆けTuneCore Japan(以下、TCJ)が5月に公開した統計「MUSIC YEARLY STATS 2020」によると、2020年のアーティスト、レーベルへの還元額は前年比168%の71億円に達し、累計では170億円に到達したという。 これは近年のストリーミングサービスの普及を前提に、YouTubeやTikTokといったエコシステムが整備されたこと、コロナ禍がデジタルの利用を後押ししたことなどが原因だと考えられるが、何よりインディペンデントアーティストの継続的な活動を支え続けてきたTCJ自身の功績だといえよう。 そんなTCJのスタートから9年が経過し、現在では国内にも複数のデジタルディストリビューターが存在するが、そのなかで最も新しい部類に入るのが、音楽プロダクションのHIP LAND MUSI