中国商務省の沈丹陽報道官は18日の定例記者会見で「日本などの金融緩和や利下げの影響で、中国を含む一部の国の通貨は大幅な上昇を迫られている」と述べ、日銀の金融緩和が円安と人民元の上昇を招いたとして、あらためて不満を示した。 報道官によると、商務省が最近、約千社の輸出企業を調査したところ、73・4%の企業が人民元上昇が輸出に影響を与えていると回答。26・8%が赤字が出ていると答えたという。 報道官は「自国の金融政策が他国に与える悪影響をできるだけ小さくすべきという20カ国・地域(G20)の合意を守り、通貨安競争は断固として止めるべきだ」と述べ、緩和策を続ける日本などをけん制した。