あとは帰るだけ。そう帰るだけなんだ。 不思議とその瞬間の記憶はある。帰るという言葉に勝手に反応して、まるでシャッターを切るかのように僕の脳内のアルバムの中に鮮明に映像が残っている。 何度も何度もその映像を出してはしまうを繰り返しても、結局その後の記憶がないんだ。覚えておきたくないからなの?残念ながら僕の中で響くその問いに答えてくれる僕はいないみたい。 頭の中で、心の中で、そんなぼんやりとしか表現できない僕の声の居場所なんてどうでもいい。ただこの声に答て欲しいんだ。応えて欲しいんだよ。それが僕からの僕へのお願いなんだ。 これからビールの時期ですね 「それを理解できる奴がどれだけいるかって話なんだよ」 お酒が入るとアツく仕事のことを語る同僚(コイツ)と呑むのはいつぶりだろうか。僕がメニューから料理を選び店員に告げる度に「それウマそうだな」と言うコイツがその料理を食べないことを忘れてしまうくらい