人があふれる駅のホームで、いま新たな危険が生まれている。視線を落とし、携帯電話の小さな画面を見ながら歩いたり、急に立ち止まったりする人たち。周囲にぶつかったり、子どもを蹴飛ばす事故が相次いでいる。中には、こうした人を避けようとホームから転落、骨折するケースも。背景にあるのはスマートフォンの急速な普及だ。ツィッターやゲーム、検索など24時間手放せなくなったケータイ。通話より、画面を見て操作する時間の方が圧倒的に長い。 しかも画面が次々更新されるため、視線が釘付けとなり事故につながっているのだ。鉄道会社も危機感を強めている“ケータイ事故”。その実態を検証、背景にある日本人と携帯電話の関係を考える。