離乳食と同じように、ひと手間かけなければならないのが高齢者の食事。高齢になると食べる機能が低下するため、食材をやわらかくしたり、とろみを付けるなどして食べやすくする工夫が必要です。今回の相談者・美里さんは、そんな高齢の義父の食事について悩んでいました。話を聞いてみましょう。 食欲が低下してきた同居の義父 私は結婚と同時に夫の両親と二世帯住宅を建て、同居を始めました。同居歴はかれこれ20年以上になりますが、義理の両親は明るい人たちで、居心地の悪さなどは一切感じずここまで暮らしてこれました。キッチンも分かれているので普段の生活はバラバラで、むしろ子育てや家事をたまに手伝ってもらうなど、同居の恩恵を最大限受けてきたのです。 そんなこんなで20年以上やってきましたが、1年前に義母が急逝したのを機に生活が徐々に変わっていきました。義父は塞ぎ込みがちになり、心配した夫がせめて食事だけでも一緒に……とい