7年ほど前、漫画家の黒田硫黄氏にインタビューしたことがある。取材場所に現れた黒田氏は、自転車用のヘルメットを小脇に抱え、本格的なサイクルウェアを身にまとっていた。聞けば、自宅から10km以上の道のりを自転車で来たという。体育会的イメージとは遠い漫画家と自転車という組み合わせに意表を突かれたが、考えてみれば黒田氏の代表作のひとつ『茄子』の一編でアニメ化もされた「アンダルシアの夏」は、スペインの自転車レースを舞台とした物語だった。 黒田氏同様、自転車を題材にしたマンガの作者には、自らも自転車に乗る作家が多い。最新の話題作『のりりん』の鬼頭莫宏も、ヒット作『弱虫ペダル』(タイトル横写真。1~14巻、以下続刊/秋田書店/400円+税)の渡辺航も、ちょっとしたレースに出場するほどの自転車乗りだという。彼らがいつ、どういうきっかけで自転車に興味を持ったのかは知らない。が、なぜハマってしまったのか、自転
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