このコーナーの文章は、『生衛ジャーナル』(編集・発行 財団法人全国生活衛生営業指導センター)の2002年7月号から2003年5月号まで連載されていた『狛犬鑑定団が行く』というエッセイを元に、若干書き直したものです。 唐突に「狛犬」である。 なぜ狛犬なのか? 狛犬のどこが面白いのか? ほとんどのかたは「?」の連続でありましょうが、それは認識があま~い。 先日、日経新聞文化部の記者さんに「今度狛犬写真展があるんですが……」と話したところ「狛犬ですかぁ。最近はブームになっているし、珍しくないですしねえ」と言われてしまった。 狛犬ブーム、知っていますか? 知らないでしょうねえ。 狛犬の魅力は、さりげなく、けなげで、しかしアートであるという点ですね。そこに惹かれて、狛犬の虜になった人たちが集まる「日本参道狛犬研究会」(通称・狛研。会長は三遊亭円丈師匠)なる全国組織もあります。 会員は百人を超え、隔月