がんや心疾患と並び日本人の三大死因といわれる脳卒中。死者数の多い地域は全国的には「東高西低」だが、九州7県は鹿児島県が全国平均の1.5倍になるなど「南高北低」傾向がある。焼酎好きが多い食生活や高齢化の進展が要因とみられており、自治体や医療機関は予防対策の強化を進めている。(津田大資) 脳の血管が詰まる脳梗塞、高血圧によって血管が破れる脳出血、脳表の血管にできた動脈瘤が破れるくも膜下出血などを総称して脳卒中と呼ぶ。 厚生労働省によると、人口10万人当たりの脳卒中による死者数(平成24年概数)は全国平均96・5人。都道府県別は最多が秋田県(166・3人)、次いで岩手県(165・1人)と東北地方が上位を占める。 この「東高西低」の全国傾向の中で、九州は異質だ。鹿児島県が142・4人と全国7番目に多く、宮崎(126・6人)、大分(119・4人)両県も目立つ。福岡県を除く九州6県が全国平均を上