なぜ最近、急に同人・BLの立場が悪くなったのか? それは「少女の弱者特権」ではなかったか? そう言えば通用するのではなかったか? 確かに今でもそう思っていて、自分のことを「女の子」とか「女子」とか「少女」とか「おとめ」とか「ガール」とか称する人もいます。けれども、それが免罪符として機能しなくなったのが現在の現実です。 なぜか? 1990年代が終わるまで、BL(市販品)・二次創作BL(同人活動)を「少女が読むもの」として弁護していた世代が、定年を迎えて、大学から退官してしまったからです。 代わって「女性の母性を取り戻し、児童を健全育成することによって、少子化時代を乗りきる」という派閥が伸びてきたのです。 逆にいえば、これが、すでに1990年代にゲイコミュニティおよび一般メディアから苦情や疑問視を受けながら、BL・二次創作BLが年齢制限などの対応を20年遅らせた理由です。 「新時代の女性の教育