予想されていたこととはいえ、中小企業にはどうも厳しい状況になってきているらしい。円安、株高、オリンピックのアベノミクス三兄弟で、潤うセクターは潤ってきている。忙しくて、忙しくてしょうがないという企業もたくさんある。しかし、コストアップになってはいても、最終価格に転嫁できないくらいの競争力しかないセクターの企業もまた多く存在する。結構、方々から話を聞いたが、中小企業レベルではみな同じ事を言っている。ひとごとではない。 結局、日本においては経済が網の目状に高密度に商品を供給している。よって、どんな商品でも常に代替品が存在する。たとえば、マクドナルドの敵はもはや外食産業ではなくコンビニとなってしまった。代替がたくさん存在する市場では、「じゃべつの選択肢があるから、そっちいくよ」となってしまい、価格転嫁できない。価格転嫁すれば、別の企業、別の業態に消費者は移動してしまう。代替はないという商品は、大