新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによる食生活や身体活動量の変化を、性別や年齢、学歴、婚姻状況、就業状況、収入、子どもの有無など、さまざまな背景別に解析した結果が香港から報告された。収入の低い層で健康関連行動の悪化がより強く認められたという。 解析対象者700人強の属性や背景 この調査は電話による横断調査として、2020年5~6月に実施された。香港では都市封鎖(ロックダウン)は実施されていないが、外出自粛や社会的距離の確保が住民に要求されている。 調査対象は、登録されている自宅電話番号から無作為に抽出され、18歳以上の場合に解析対象に組み入れた。調査前の研究計画段階で、人々の約3分の1がパンデミックにより身体活動量に変化していると仮定すると、その変化を捉えるには700人以上の調査対象が必要と計算された。最終的に724人の回答が解析対象となった。 社会人口学的背景:就労