かつてアジアを席巻し、有名選手・監督の“爆買い”で世界的にも話題となったクラブが凋落の一途をたどっているようだ。 昨年末、中国スーパーリーグで2部降格となった広州FC。2021年まで「広州恒大」として活動していた同クラブは、潤沢な資金力を背景に南米、欧州の実力者たちを招聘し、瞬く間にアジアチャンピオンの座に駆け上がった。 ムリキ、ダリオ・コンカ、エウケソン、パウリーニョといった南米の名だたる人材を擁し、2011年から国内リーグ7連覇を達成すると、イタリアの名将マルチェロ・リッピが率いた2013年、元ブラジル代表監督のルイス・フェリペ・スコラーリが率いた2015年にはアジア・チャンピオンズリーグを制覇。アジア最強の時代を謳歌し、欧州、南米のビッグネームを次々と“爆買い”する中国クラブの出現を招いた。 しかし、2022年に入り、親会社の恒大グループが財政難に陥り、経営破綻を余儀なくされると、外