同じ時代に生きているのがうれしくなるような人に 出会うことがあります。 そんな人たちの世界のおおもとは、 いったいどんなものでできているのでしょうか。 子ども時代から現在に至る足取りをうかがう ちいさな連載です。 最初にご登場いただくのは、ずっと憧れていた 漫画家のヤマザキマリさんです。 インタビューはほぼ日の菅野がつとめます。 ── ヤマザキさんは 17歳でフィレンツェに留学するもっと前に、 14歳で、おひとりで ヨーロッパに渡っていらっしゃいますよね。 ヤマザキ そうです。 14歳のときも大カルチャーショックを受けて 帰ってきました。 そこからはもう、世界が違って見えました。 日本の高校に、自分なりになじんではいたけど、 私はもうみんなと 日本のアイドルやテレビ番組なんかの話は できませんでした。 まぁ、最初から無理に合わせていたところは あったんですが、 その無理ができなくなってしま