中国に進出している日系企業は、北京、上海、広州、深センの四大都市を中心とする沿海都市圏に集中している。これら四大都市は従来、日本人に一番よく知られている中国の都市だったであろう。 しかし、これら四大都市は近年GDPの順位に変化が起き、北京のGDPは上海に追い抜かれのに加え、広州は今年上半期のGDPランキングで初めてトップ4から転落した。 さらに、将来四大都市と肩を並べるとして期待されている「新一級都市」も成長が著しく、注目を浴びている。 中部都市が成長する一方、北方都市が失速 中国の現地経済メディア「第一財経」は2013年より「新一級都市」という概念を提出し、複数の領域で競争優位性のある15都市を「新一級都市」として選出した。 ▲2013年(左)と2023年(右)に選出された中国新一級都市(出典:第一財経) ※新たに選出された都市に蘇州、鄭州、東莞、昆明、寧波、合肥が挙がるが、 一方で除外