世の中にはわかりやすいものがあふれている。 疲れているときにはわかりにくいものに触れたくない。漫画やゲーム、テレビなどのちょっとした楽しみは息抜きにもなる。 わかりやすいものに対するマーケットはそうでないものよりもはるかに大きいので、世の中にはわかりやすいものがますます増えていく。 だが、個人レベルで見ると、わかりやすいものばかりに触れていると、生活の質はなかなか向上しない。生活の質の向上は、わかりにくいものに触れた時起きる自己の能力向上によって得られるからだ。 普段、漫画しか読んでいない人が、文豪の作品を楽しめるようになれば、生活の質は向上する。 普段、テレビしか見ない人が、美術館の絵画も楽しめるようになれば、生活の質は向上する。 ジャンクフードばかり食べている人が、野菜の味を知れば、生活の質は向上する。 楽しみの幅を広げることは、世界を広く知ることにもつながる。知識の強化、美的センスの
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