まもなく合格発表ラッシュを迎える大学入試。入試に直接関係のない人でも母校や有名どころの動向は気になるはずだ。偏差値による学校選びが当たり前だった共通一次世代にとって、現在の受験はフシギな点が多い。約30年前には常識と思われた早稲田大と慶應義塾大の“序列”も様変わりしている。バブル期突入直前の1985年と今年の私大偏差値ランキングを比較しながら、約30年間の動きを検証してみた。 今年の受験生は、共通一次試験に慣れ親しんだ世代の子供たちが多い。そこに、わが子との間に溝を作る落とし穴があるという。 ある予備校の受験情報担当者が明かす。 「お父さんが親切心で息子さん、娘さんに助言しても、お子さんは『今のことを何も分かっていないクセに』とかえって反発する。実際、古い常識のまま今の受験事情を語る保護者は多く、とりわけ早大、慶大のOBにその傾向が強い」 過去の成功体験が強烈だと、新しい情報の吸収