ドラゴンボールハラスメント──ちょっと刺激的なトピックが先頃、ネットで話題になった。「コンテンツ制作に携わるものは『ドラゴンボール』を読むべき」という職場の先輩に対し、その後輩が実際に読んでみてそれに反論するものだ。 僕自身もおじさんで、ドラゴンボール世代よりさらに上である。なので、こうした若者の主張があると、「俺も似たようなまずいことやってなかったけ……」とびびったりする。しかし今回は安心だ。僕は以前から自分の好きな昔の作品を意識して人に薦めないようにしてきたからだ。 ■僕が名作を後輩に薦めない理由 僕の人生最愛の作品は、『伝説巨神イデオン』と『カウボーイビバップ』。それぞれ38年前、20年前に誕生した。 『伝説巨神イデオン』については、理由は単純。作品にあまりにもはまり過ぎて、自分でも作品に対する客観性が欠如しているのが分かるからだ。殺伐としたストーリー、テレビシリーズと劇場版を含めた
AbemaTIMESが『“ハロウィン狂騒”なぜ渋谷で起きるのかを考える』といったテーマで、何人かの識者の推測的意見を集めた記事を掲載していた。 私も過去一回だけハロウィン当日の夜8時から深夜0時前までの、いわゆる“ゴールデンタイム”に渋谷の、それもセンター街へと不覚にも足を運んでしまった経験がある。偶然、東急ハンズ手前で営業していた友人のダイニングバーがこの日に閉店する……ってことで、その“ラストパーティ”に参加したのであった。 行きは渋谷の駅を出てセンター街を抜けるのに、通常だと5分もかからないのに、40分かかった。帰りは1分に1メートル進めるか進めないかといった気が遠くなるような牛歩のペースだったため、やはり20分ほどかけてようやく道玄坂へとたどり着いてタクシーを拾い、自宅の方向とは逆回りになるのを承知で道玄坂を上がってもらった(不思議なことにタクシーは空車がいっぱいあった。おそらく、
巷には、今日も味わい深いセンテンスがあふれている。そんな中から、大人として着目したい「大人センテンス」をピックアップ。あの手この手で大人の教訓を読み取ってみよう。 第104回 その無駄な批判は害悪である 「試合のための見学会なので、私が立ってはいけないところですよね」by川本牧子部長(三重県立白山高校野球部) 【センテンスの生い立ち】 5日に開幕する夏の甲子園大会(第100回全国高校野球選手権記念大会)。7月31日から、出場校による甲子園見学がスタートした。初出場の白山高校(三重)の見学時間の際に、川本牧子部長が監督に促されて打席に立ち、かつて少年野球チームに属していた実力を発揮して見事なスイングを披露。ところが、大会関係者に制止され、厳しく注意されてしまう。そのことがニュースになると、ネット上には「怒られて当然だ」という声があふれた。 【3つの大人ポイント】 調子にのってしまったことを素
あなたのスマホ、無防備すぎませんか? 特に混んでいる都心の電車は人との距離が近く、画面を覗かれるリスクは高いですし、公共のWi-Fiにつなげた際に個人情報をさらしてしまっている可能性も……。最近では、スマホのカメラの画素数が向上しているので、安易な自撮りも要注意です。 ■のぞき見されたスマホにはたくさんの個人情報が… 先日電車の中で驚くべき光景に出くわした。目の前に立っていた女性がおもむろに財布からクレジットカードを取り出し、スマートフォンに何やら入力し始めたのだ。どうやらお買い物の真っ最中だったようだが、無防備にもほどがある。もしこの瞬間、誰かが彼女のスマホを覗き見して、アカウントやカード情報を記憶したら、あとからいくらでも悪用できてしまうではないか。 これはさすがに極端な例だとしても、日本人は電車の中でちょっと無防備にスマホを見過ぎているのではないか。 スマホを覗き見され、Twitte
小型スペシャルティカー市場におけるユーザー志向の多様化がより顕著になった1980年代の中盤、日産自動車は4代目となるシルビアを発売する。目指したのは“スポーティ性”と“ファッション性”が高次元で両立した次世代の本格的スペシャルティだった。今回は“白い稲妻”のキャッチを冠して登場したS12型シルビア(1983~1988年)の話題で一席。 【Vol.63 4代目・日産シルビア】 厳しい排出ガス規制と2度の石油危機を克服し、クルマの高性能化に力を入れるようになった1980年代初頭の日本の自動車業界。その最中で日産自動車は、小型スペシャルティカーのシルビア(と兄弟車のガゼール)の全面改良を鋭意、推し進めていた。 80年代中盤に向けたスペシャルティカーを企画するに当たり、開発陣は市場のユーザー志向を入念に調査する。そして、「スペシャルティカーを欲するユーザーは流行に敏感で、ライフスタイルもますます多
日産自動車は1985年8月にスカイラインの全面改良を実施して7代目に切り替える。デビュー当初のボディタイプは4ドアセダンと4ドアハードトップの2種類で、いずれも“高級感”を全身で主張。9カ月ほどが経過した1986年5月にはスポーツモデルとなる2ドアスポーツクーペGTSシリーズを市場に放った――。今回は“都市工学”というキャッチを冠してスポーティとラグジュアリーを共存させた7thスカイラインで一席。 【Vol.58 7代目 日産スカイライン】 イメージキャラクターにポール・ニューマンを起用し、またS20型以来の4バルブDOHCエンジン(FJ20)を復活させてスポーツイメージを全面に押し出した6代目のR30スカイライン。しかし、販売成績の面で見ると5代目のC210 “ジャパン”ほどの台数は獲得できなかった。市場調査によると、最大の敗因は高級感とファッショナブル性の欠如。ライバルであるトヨタのマ
オンラインバンキングでの生体認証や手のひらをかざすだけで本人確認OKのキャッシュカードが登場するなど、2020年を目標にキャッシュレス社会を促進すべく、官民ともに力を挙げているようですね。しかしその一方で、「キャッシュアウト」(※)という時代の流れを遡上しかねないサービスも登場したりと、根強く残る現金主義とキャッシュレス化とのせめぎ合いが感じられるのも事実。日本は先進国でも異例のキャッシュ社会と言われていますが、訪日外国人たちは滞在中どのように感じているのでしょうか?今回は私の住むヨーロッパから日本のキャッシュレス事情に対する素朴な疑問を見ていきたいと思います。 ※銀行のキャッシュカードを使い、顧客がレジで預金口座からお金を引き出す仕組み ■なぜ“マエストロカード”が使えないの? マエストロカードはヨーロッパでもっとも普及しているマスター系デビットカードのひとつで、こちらでは万能ともいえる
■「正月も勉強させるのが塾でしょ?」働き方“未改革”は親の方だった 受験生の子供を抱える年末年始。我が家は家族もそれに付き合ってストイックに徹する日々で、何を見ても聞いても口にしても、その楽しさは通常の2割を超えることのない日々です。まあそんな個人的な事情は傍(わき)に置くとして。 さてそんな大晦日の日、私は自分の住む、文教地区として有名な(悪名高いともいう)町の駅前に買い物に出かけ、並み居る有名予備校・学習塾がみな一様に「12月31日、1月1日は休館です」と正面に掲げ、静まり返っているのを見て、ちょっとびっくりしました。 「えっ、大晦日も元日も塾・予備校の自習室が開いていないって、どういうこと? やる気が足りないんじゃないの? アタシが受験生だった頃は塾業界は正月なんか返上するのが常識で……」。はっ。とっさにそう思った自分の「働き方“未改革”」ぶりに、自分でぞっとしたお正月だったわけなの
2017年4月より社名を富士重工業株式会社から変更する株式会社SUBARU。今でこそ利益率が上がり、プレミアムブランドとしての道を歩んでいる同社だが、バブル景気真っ盛りの1980年代終盤は好調なライバルメーカーを傍目に深刻な業績不振に陥っていた。その状況を打開したのが、4WDワゴン・ブームを創出した新型車のレガシィだった。今回はスバル・ブランドの中興の祖、初代レガシィ(1989~1993年)で一席。 【Vol.7 初代スバル・レガシィ】 バブル景気が最高潮に達していた1980年代終盤の日本の自動車業界。ほとんどの自動車メーカーが大幅増益を記録するなか、富士重工業だけは業績が振るわなかった。高コストの生産体質やヒット作の欠如、そして北米市場への出遅れ……要因は色々とあげられた。打開策として首脳陣は、世界的に量販が見込める2リットルクラスの新型車を開発する方針を打ち出す。そして開発陣には、「造
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