僕はコミケが大嫌いだった。 80年代のオタクに多かった「嫌味で気持ち悪い感じ」も、「内輪ノリで排他的な感じ」も嫌だったのだけど、漫画家になるために子供の頃から地道に何作も漫画を描いて、傷つくことばかりの「出版社への持ち込み」を繰り返していた僕にとって、プロの漫画やアニメのキャラを使って許諾も得ずに勝手に商売している連中が許せなかったのだ。 コミケの連中は「私たちは漫画を愛しているのだ」みたいな顔をしていたけど、本当に漫画を愛していれば、プロの漫画が作者やスタッフや編集者の壮絶な苦しみの中から生まれることくらい知っているはずだ。 そんな「作り手の努力」を無視して、自分達の同人誌の中で、気に入ったキャラにやらせる事は欲望むき出しの「ポルノ」にするのが定番だ。 しかも「売り上げが数千万円の人もいる」なんていう話まで聞く。 もちろんその売り上げが、オリジナルの漫画を描いた本人に送られた、なんて話は
旧大日本帝国海軍の連合艦隊司令長官を務め、最終的な階級は元帥海軍大将という山本五十六氏は、軍隊というピラミッド型の上意下達組織において、最上位階層のなかでも頂点にほど近いポジションに就いていた人物でした。 いわば一流の組織人であり、有能なリーダーだった山本氏。その存在感の背景にあるのは、際立ったマネジメントスキルと求心力、確かな人材育成力でした。 前回紹介した「男の修業」と並んで、山本氏の残した言葉として頻繁に持ち出される名言に、次のような一節があります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー やってみせ 言って聞かせて させてみせ、ほめてやらねば 人は動かじ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「人材を動かしたいのであれば、まずは、自分でやってみせる。そのうえで、きちんと説明や解説を加える。そして、実際にやらせてみるわけだが、大切なのはしっかりと褒めてやること」……意味合い
嫌でも日本に大きく影響を与えるアメリカ大統領選挙。今、アメリカでは何が起きているのか? そもそも大統領選挙とはどういうものなのか? 主要なアメリカ大統領を採点しながら、日米史を振り返る、絶賛発売中の『大間違いのアメリカ合衆国』。その中でも基本的なアメリカの国体を倉山満先生に斬っていただきます。 アメリカはいまだに刀狩りが行なわれていない!? 大まかにざっくり言うと、アメリカは「織田信長で止まっている国」「豊臣秀吉以前の国」です。どういうことかと言うと、アメリカは「織田信長が幕府を開いたら、こうなる」という国だからです。さっぱりわかりませんね。だと思います。一つひとつ説明しますので、ご安心を。 「銃を持つことが人権だ」とか、「democracy with a gun」(「銃と共にある民主主義」)と言って、法の支配のための市民の武装解除すらできていませんし、する気配もありません。 逆に、市民が
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