日本の植民地時代に流出した朝鮮半島の文化財などの返還運動を続ける韓国の市民団体が22日に学校法人同志社(京都市)を訪れ、同志社が所蔵する朝鮮半島で捕獲されたトラの剥製2体を韓国に寄贈するよう要請した。団体側が23日明らかにした。 韓国メディアなどによると、朝鮮半島のトラは植民地時代に多くが捕獲されるなどして絶滅。韓国では昨年、当時のトラ狩りを扱った映画「大虎」が公開され、注目が集まっている。 同志社によると、2体のうち1体は植民地時代の朝鮮半島で大規模なトラ狩りを行った実業家、山本唯三郎の寄贈で、もう1体は記録がなく詳しい経緯は不明。同志社は「今後、対応を検討する」としている。