米国の大手メディアは安倍晋三首相が日本を軍国主義に導くと捉えている(資料写真、2016年10月21日撮影)。(c)AFP/EITAN ABRAMOVICH〔AFPBB News〕 大手メディアは共和党候補のドナルド・トランプ氏を叩きに叩き続けた。トランプ候補の支持者たちに対しても、まるで米国社会の中心から排除された人たちであるかのようにレッテルを貼り、時には「無知」「非現実的」と表現して見下してきた。一方、対抗馬の民主党ヒラリー・クリントン候補の掲げる政策は賞賛し、勝利を予想し続けた。 だが、トランプ氏を支持する米国民は思っていたよりもずっと多かった。実際の選挙では、トランプ支持の巨大な山が動いた。米国の大手メディアはその山がいかに巨大で、どれほど大きなエネルギーを蓄えているかを測れなかった。 「米国の基準では安倍氏は右翼ではありません」 「ニューヨーク・タイムズ」はそんな大手メディアの筆