写真で指差している場所が中国の『九段線』とインドネシアのEEZが交差するエリア。ロイター/Beawiharta <世界が北京冬季五輪の外交的ボイコットの是非に向くなか、中国の覇権主義は安いところを知らず──> インドネシアやマレーシアが自国の排他的経済水域(EEZ)で実施している海底石油・天然ガス資源の掘削作業に対して中国が中止を求めたり、一方的に海洋資源調査を実施するなど、南シナ海で新たな緊張を生み出していることがわかった。 いずれも中国が一方的に海洋権益の及ぶ範囲として主張している『九段線』に関わるもので、同海域で中国側があえて権益争いを激化する動きを見せていることで極めて挑戦的な動きといえる。 南シナ海は米国とその同盟国である日英豪インドなどが「航行の自由、飛行の自由が保障された自由で開かれたインド太平洋」を唱える海域と重複している。中国がインドネシアやマレーシアと関係緊張化すること