[バルセロナ発]スペイン北東部カタルーニャ自治州で独立派が事実上の住民投票と位置づけた州議会選(定数135)が21日行われ、投票率は史上空前の82%に達した。独立派は2議席減らしたものの、過半数の70議席を獲得。しかし得票率は47%にとどまり、有権者の過半数が決して独立を望んでいるわけではないことを改めて浮き彫りにした。 独立に向かうカタルーニャ ロンドンにあるシンクタンク、王立国際問題研究所(チャタムハウス)で事前に行われた討論会では独立に賛成でも反対でもない中間票が増え、独立派は過半数に届かないという予想が多かった。が、フタを開けてみると独立派は10月の住民投票の204万票に2万票近く上積みした。デスクワークしかしていない識者や学者の話は本当に当てにならない。 これに対し独立反対派は189万票。州議会選や住民投票を何度繰り返しても同じ結果になる。筆者は投開票の当日、草の根独立派団体・カ