鉄道と自転車の組み合わせ──輪行を考える 2009年8月20日 (これまでの 松浦晋也の「モビリティ・ビジョン」はこちら) 本連載の趣旨は第1回で述べた通り、「交通を巡る社会の穴」を考察することにある。自転車と自動車の間の“隙間”を埋めるものとして、ここ数回“自転車2.0”というコンセプトについて書いてきた。が、自転車と自動車のモビリティの間を埋める方法は“自転車2.0”だけではない。 早い話、自転車を自動車に積むというのも穴を埋める一つの方法である。自動車で目的地まで行って、目的地周辺の観光には自転車を使ったり、あるいは楽しくサイクリングできる場所まで自動車で走っていくというのは、立派な「交通を巡る社会の穴」を埋める行為だ。2つの乗り物を組み合わせ、それぞれの長所を生かし合うわけである。 その意味では、「A-bike 徒歩の移動を補助してくれる道具」や「インラインスケート、スケートボード