ここ数年を振り返ると、テレビ業界は”デジタル化”と”フルHD化”という2つの流れに沿って歩んできた。しかし、42V型以上のテレビの多くがフルHDとなり、それ以下のサイズでも珍しいものではなくなった今、世界中で各メーカーのテレビが”同質化”してきている。 もちろん、実際には製品ごとの画質差は大きい。もともとアナログ・ブラウン管の特性に合わせて放送されている映像を、それぞれのディスプレイが内部で色や明るさを換算して再現しようというのだから、ここにはノウハウや技術力の違いが発揮される。 しかしスペックでいえば、どの製品も同じように見えるというのは否定できない。そんな中、少しでも他社製品との違いや優位性を発揮させるためにメーカー各社は努力を続けている。われわれ消費者は、期待に応えただけではあまり喜ばないが、それが期待値を超えたものだと感じると「次に買うならコレ」「他人にもその良さを知ってもらおう」