効率向上のための妙案として、エンジンのダウンサイジングとターボ化が流行となっている現在だが、実際の燃料節約量を大きく減少させている新たな問題が浮かび上がってきている。ドライバーのギアチェンジのタイミングが遅いということだ。フォードの1.0リッター「EcoBoost」エンジンを搭載する「フィエスタ」などを運転している人なら思い当たるだろう。 3気筒エンジンの調子外れなうなり声とターボブーストの上昇があって初めて、エンジンの回転が上がるのである。そこでフォードが考えた解決策は、米国特許商標庁に最近登録された特許によると、エンジンのシリンダー数が実際より多いとドライバーに錯覚させるような、疑似的エンジン音を発生させるという方法だ。 フォードは、ドライバーがタコメーターを見てというより、エンジン音を聞いてギアチェンジする傾向にあることに気付いた。しかし前述のように、ダウンサイジングされ回転速度の上