パナソニックは11日、乾電池の累計生産本数が10月に1500億本を達成したと発表した。累計では世界の電池メーカーで最大とみられる。昭和6年に自社生産を開始してから79年が経過。単3形(長さ約5センチ)に換算して縦につなぐと地球180周(約750万キロ)分になるという。 同社は「ナショナル」ブランドを初採用した「角型電池式ランプ」の需要に対応するため、取引先を買収して乾電池生産を開始。現在は守口工場(大阪府守口市)のほか、海外10カ国でも生産している。 国内シェアは約45%(平成21年度)で1位、世界シェアは約15%で3位(同)。守口工場で会見した同社の野口直人・エナジー社社長は「乾電池は多くの子供が最初に出合う製品で、ブランド戦略上重要な役割を担う」と述べ、27年度に年産60億本(昨年の約1・5倍)で世界シェア1位を実現させ、創業100周年の30年度には累計2千億本を目指す考えを示した。