2008年8月20日のブックマーク (1件)

  • 第1章 帝国末期のウィーン - 『ハイエク 知識社会の自由主義』サポートページ

    ウィーンの中心部、ケルントナー通りをオペラ座からシュテファン寺院に向かって歩くと、まるで一八世紀で時が止まったままのような印象を受ける。街全体が博物館の展示物のように古く重苦しく、人を威圧する。建物は老朽化して使いにくく、人々は遺跡のような街で、歴史の重みにあえぎながら暮らしているようにみえる。それが当に中世に建てられた建物なのか、それとも昔の様式を模して新たに建てられたのかはわからないが、街全体に変わるまいという意志が感じられる。それはウィーンのもっともよき時代が、遠く過ぎ去ったことを人々が知っているからだろう。 道端では大道芸人が芸をし、若いミュージシャンがモーツァルトを演奏している。ここは何といっても、モーツァルトの街なのだ。彼の音楽は、ほとんどバックグラウンド・ミュージックのように、いつもウィーンのどこかで聞こえている。彼は、この街のもっとも華やかだった時代の記憶でもある。 ウィ

    第1章 帝国末期のウィーン - 『ハイエク 知識社会の自由主義』サポートページ
    mappuri
    mappuri 2008/08/20
    econ