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  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔インタビュー〕非援助の援助(川村敏明)】 (第2541号 2003年6月30日)

    川村氏は自称「治さない医者」である。べてるの家を訪れた人が驚かされるのは,自主的に活動する精神病者たちの姿だけではない。薬の量,入院期間まで患者さんと相談して決める。多少暴れたくらいでは薬は使わない。幻覚や妄想の話を患者さんから聞いては大笑いしている。およそこれまでの精神科医のイメージや常識にそぐわない川村氏の姿に驚かされる人は少なくない。2003年度べてるの家総会が終わった翌日,5月18日に,川村氏にお話をうかがった。 ■「非援助の援助」への歩み 文句が出る医療,出ない医療 稲葉 昨日の総会ではお世話になりました。べてるのメンバーは歌ったり,舞台で挨拶したり,概ね饒舌な方が多いなという印象を受けます。しかし,一般的な精神科の患者さんだと,まったく何もしゃべらない方も多いですよね。 川村 病院という場が,そういう患者さんをつくってきたのだと私は思っています。 例えば,向谷地さん(注1)のと

    医学書院/週刊医学界新聞 【〔インタビュー〕非援助の援助(川村敏明)】 (第2541号 2003年6月30日)
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