日本共産党の第29回党大会を、閉会翌日(19日)の各紙はいっせいに報道しました。閉会日(18日)の「朝日」と「読売」は事前記事を掲載し、マスコミが注目する大会でした。当日の記事では、田村智子参院議員の委員長就任を「選挙で女性候補を多数擁立してきた同党を象徴する人事」(「朝日」)と紹介しました。 討論内容触れず その一方で、社説や論評を中心に多くは、「低迷の共産 刷新演出」(「朝日」)「党勢反転へ人事で刷新感」(「日経」)などともっぱら人事だけに焦点を当て、その背景に党勢の「低迷」をあげる皮相な中身でした。そこでは党大会とそれに向けた3カ月にわたる全党討論で練り上げた決議や報告、さらには、大会での豊かな討論の内容にはいっさい触れませんでした。 第29回党大会は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の最新の到達点を踏まえ北東アジアで“対話の習慣”をつくる平和外交の提案や、あらゆる面で行き詰まる自民