SF映画を見ていると、手のひらサイズの装置を人の皮膚にかざすと瞬時にその人の遺伝情報がスキャンされ、遺伝的特性(遺伝病になるリスクや体質など)や健康状態(ウイルスの感染や病気の進行状態など)がその装置の画面上に映し出されるようなシーンに出くわすことがある。それも、ある特定の映画作品の中でのみ、このようなテクノロジーが描かれているというわけではなく、未来を描いた作品ではまるで当然のこととして登場している感さえある。 さすがに、映画作品の中ではオーバーな表現がされているわけであるが、現実の世界でも、個人で支払える程度の金額で、それなりにリッチな遺伝情報を、従来の健康検査と同程度の待ち時間で取得できるようになってきている。 数年前、Googleが23andMeという企業に出資したことがニュースになった。この企業は、まさに遺伝子検査を主なサービスとしている。遺伝子検査を受けたい人は、ここから遺