<拡大する過剰設備> 筆者は2006年にOECD鉄鋼委員会の議長に就任した。今日までの間、世界の鉄鋼産業は過剰設備とそれに起因する低収益性、そして貿易摩擦に悩まされてきた。図は今世紀に入ってからの世界の鉄鋼生産能力と鉄鋼需要をグラフにしたものである。これから明らかなように、両者のギャップ、すなわち過剰設備は2009年の世界金融危機以降急速に拡大し、現在6億トンになっているが、これからも続きそうな模様である。 日本、欧州、米国などの先進国にとって鉄鋼産業はもはや成長産業ではなく、収益性も低いことから今世紀に入ってから新たな設備増強は唯一の例外である韓国を除けば無いといってよい。設備拡大の大半は中国、インド、東南アジア諸国など非OECD諸国 である。これらの国の多くはOECDには加盟していないものの、鉄鋼委員会には代表を送り、議論に参加している。 <鍵は中国> 世界鉄鋼産業の将来の鍵を握るのは
アベノミックスはこれまでのところ予想を超える成果を上げてきた。しかしこれから困難な構造改革や財政健全化を進めていかなければならない。日本経済の直面する問題の根源を考える。 <急速に回復する日本経済> 安倍晋三氏が日本の首相になってからまだ一年足らずであるが、彼の経済政策は大成功で、20年間にわたり停滞と諦めに覆われてきた国民、なかんずく企業経営者のマインドに明るい希望をもたらしている。日本経済の成長も加速している。これは彼が指名した黒田日銀総裁のもとで大胆な金融緩和政策が採られ、円が大幅に安くなったことが最大の要因だ。この結果、2013年の第一、第二四半期のGDP成長率は年率4.1%、3.8%と、先進国では最も高い成長率となった。ただし、最大の課題であるデフレの克服については、円安による輸入物価の上昇はあるものの、需要拡大による健全なインフレは依然として実現に程遠い。企業は設備投資には依然
ベトナム中部で最大の都市、ダナン市が最近注目を集めている。ラオス、タイ、ミャンマーを結ぶ「東西経済回廊」の東の起点であり、ダナン国際空港や貿易港ダナン港もある。また、大規模な「ダナンハイテクパーク」や米シリコンバレーのベトナム版「ダナンITパーク」の開発も進められている。日本企業の同市への進出は60社弱で、まだ少ない。しかし、大学が多く、人材は豊富だ。日本からの直行便が就航すれば、日本企業の進出は加速しそうだ。 ▽人口96万人 ダナン市は首都ハノイ市と商業都市ホーチミン市のほぼ中間にあり、人口は約96万人だ。5つある中央直轄都市の1つでもある。ダナン国際空港はベトナム3大空港の1つで、市中心部まで車で約10分と便利だ。同空港から市中心部まで行く途中、韓国のサムスン電子やLG電子の看板が多いのには驚いた。パナソニックなど日本メーカーの看板も時々目に入るが、看板の多さは韓国勢が圧倒している。現
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く