流出土砂「大半盛り土」 熱海土石流、地形データを静岡県分析 熱海市伊豆山の大規模土石流災害を巡り、静岡県は8日、発生後に取得した逢初(あいぞめ)川流域の詳細な地形データを踏まえ、流れ下った土砂の総量が約5万5500立方メートルとする分析結果を発表した。盛り土があった土石流最上部以外では地盤がほとんど削られていないことも確認した。県庁で記者会見した難波喬司副知事は、下流に流出した土砂の大半が盛り土だったとする見解を示した。 土石流発生後の今月5、6日に、ドローンによる3次元レーザー測量で地形データを取得した。昨年1月の地形データと比べ、土石流の発生前後で標高がどのように変化したのかを地図上に表示した。 分析結果によると、土石流最上部は5万5500立方メートルの土砂が減少。その約400メートル下流側の砂防ダム(容量4200立方メートル)付近には7500立方メートルの土砂が堆積した。ダムを乗り越