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菅政権が内閣改造を発表した。目玉人事は与謝野馨経済財政担当相である。与謝野氏は自民党時代から消費税増税論者であり財政規律を非常に重視する人物であった。また、元大蔵省主計局主計官である藤井裕久官房副長官も重要な人事である。ふたりとも財務大臣を歴任しており、財務省と太いパイプを持つ。それがいいことか悪いことかは別にして、現在の菅内閣は財務省の支配下にあることは間違いなさそうである。この72歳と78歳の元財務大臣コンビと財務省、そして彼らの手の平の上で必死に首相の役割を演じている菅直人が今後の日本の方向性を決定づけると、筆者は考えている。 この新内閣の目的はただひとつである。消費税増税だ。それは財務省の長年の願いである。先月に発表された平成23年度税制改正大綱からは、政府の増税に対する並々ならず気迫が感じられた。増税の本丸はもちろん国際的にも非常に低率が維持されている消費税だ。これを少しでもやり
2005年に著した『Jポップとは何か』(岩波新書)ではっきり否定したのに「CDが売れないんですって? 音楽産業は大不況なんですね」とまだ尋ねられる。 昨年「渋谷系」という言葉の発祥の地であるCD店「HMV渋谷店」が閉店した時も、大騒ぎだった。テレビ朝日が私のところに取材に来てくれたので、「CDが売れなくても音楽不況ではないんですよ」「音楽業界はむしろ活発になっています」と繰り返し強調したら、「えっ! そうなんですか!」と仰天されてしまった。 (ちなみに、その取材は最終的にオンエアされたら「CDの退潮は音楽産業の危機の象徴」という論調になっていたので、そのまま突っ切ってしまったようだ。まあ、目くじらを立てるようなことではないのだが) 誤解を訂正してヘトヘトになっているうちに気付いたことがある。「レコードという物体=音楽そのもの」という認識がいかに根強いかという事実だ。 無理もない。エジソンが
使用率99%? サッカーW杯の開催前にNPOが配ったコンドーム JOHN MOORE/GETTY IMAGES ジュリー・ペローニ(26)は、恋人との初めての夜を心待ちにしていた。「なのに彼ったら、政府のコンドームを出すの! 私が政府のコンドームを使う男と付き合う女に見える?」 「政府のコンドーム」とは、南アフリカ政府が性感染症(STD)、特にエイズ対策として無料で配布しているコンドームだ。 貧富の差が激しい南ア社会で、政府のコンドームは格差を示す新たな指標にもなった。金持ちは潤滑ジェルや香り付きのコンドームを買い、貧しい人々は無料配布に頼るしかない。 無料コンドーム「チョイス」の濃紺に黄色い円をあしらったやぼったいパッケージはひと目で分かる。若者の声は「歓迎、避妊に金を払う人の気が知れない」から「政府の支給物なんて信用できない」までさまざまだ。 そのデザインと質に顔をしかめる向きは多いが
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