2014年11月25日のブックマーク (1件)

  • 『ひばりの朝』を迎えて - ホンダナノスキマ

    ひばりの朝 (1) (FEEL COMICS) 作者:ヤマシタトモコ祥伝社Amazon すぐに忘れてしまうのです。この作品のタイトルが、『ひばりの朝』だということを。すぐに見失ってしまうのです。この作品は、朝を待つひばりの話だということを。 粘り気をおびた視線や態度を突きつけてくる父親と、14歳の彼女を「オンナ」として扱う母親のいる家で、ひばりは居場所を失います。世間の男性から父親と同質の視線を向けられるのも、世間の女性から母親と同質の扱いを受けるのも、「あたしがそうゆう子だから」と見なすひばりは、「あたしがわるい あたしがわるい あたしがわるい」と繰り返すことで息をしています。 まわりの大人たちは、ひばりと同じ年のころに、同じ種類の息苦しさに襲われたことがあるはずで、たとえば完が「たいせつなもの」から目を背け続けているように、たとえば憲人が心の内で「全員死ね」と唱え続けているように、たと

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