ムスリムと西洋 ─ 9 月 11 日の後 パルヴェーズ・フッドボーイ (Pervez Hoodbhoy) アメリカはツインタワーの惨劇への血塗られた報復を断行した。 大勢のアフガン人が、合衆国の爆撃から凍てつく荒野へと逃れ、餓死に直面している。 B-52 は、タリバンを散り散りに粉砕し、ムラー・オマルの徹底抗戦の雄叫びを降伏を告げるみじめな鳴き声に変えてしまった。 オサマ・ビンラディンは逃亡中だ。 (この文章が読者の目に触れる頃には、彼は死んでいるかもしれない。) だが、ホワイトハウスにシャンパンをあける音が響いていても、アメリカはまだおびえている ─ それだけの理由はあるのだ。 9 月 11 日の後、われわれは皆これまでと異なったより危険な世界に暮らすようになった。 今、それは何故かと問う時である。 われわれは、臨床病理学者のように、人の行ないの病 ─ テロリストに、乗客を満載した旅客機