グラフ(参照)のように、今年10月の世界の平均気温は常軌を逸するくらいのトンデモない上がり方。軽く1℃を呆気なく超えてしまった。これはCOP21の議題になっている「2℃以内」目標の折り返し点を早くも超えたことになる。各国で手練手管、妥協を繰り返している間に自然生態系は「われ関せず」で粛々となすべき物理的現実を現実化しているに過ぎない。当たり前のことだが。COP21の最終交渉相手が自然生態系であるにもかかわらず、自然生態系を脇に置いた国同士の利害関係ベースの交渉など何の役にも立たないことも当たり前だが立証されたことになる。 もはや相転移なのかと恐怖を覚えてしまうくらいだ。このままいけばCOP21が何を決めようが自然生態系は“拒否権”を発動し、制御不能になる。残された時間はもはや多くない。(Land+Ocean)1.06℃で、前年同月の0.85℃に比べて0.21℃上昇、前月に比べて0.24℃の