高知市出身の在日韓国人3世、巴山(はやま)仁さん(24)が今月、韓国語通訳を務めたサッカーのJ1リーグ・ガンバ大阪(G大阪)を退団した。約1年半にわたり、韓国代表FW李根鎬(イグノ)選手(26)らを支え、J1最多勝の西野朗監督(56)や日本代表MF遠藤保仁選手(31)との橋渡し役となり、昨季の優勝争いにも貢献。韓国の大学に復学するのを前に、クラブでの仕事などを聞いた。(山口博康) 巴山さんは高知市立昭和小学校を卒業し、高知中学に1年在籍。趙仁済(チョインジェ)の韓国名を持つ自身のルーツを知りたいと、岡山、広島の朝鮮学校で学んだ後、ソウルの成均館(ソンギュングワン)大に進んだ。サッカー選手のマネジメント会社でアルバイトをしていた2010年7月、G大阪で李根鎬選手の通訳をする話が舞い込み、休学し挑戦した。 「想像以上にやることが多かった」と巴山さん。G大阪では通訳が選手の身の回りの世話をする。