シリア戦、唯一の得点は今野泰幸のゴールだった。 後半13分のことだが、この時間帯の中盤はなかなか面白い構成になっていた。 アンカーに井手口陽介、右インサイドハーフに今野、左インサイドハーフに倉田秋がおり、ガンバ大阪のトリオが中盤を占拠していたのである。 前半、日本代表は全体的に間延びし、選手間の距離が遠く、攻撃がほとんど機能していなかった。ところが後半8分、井手口が入ると雰囲気が変わった。「相手を厳しくチェックするように」とハリルホジッチ監督に指示された井手口はボールホルダーにアグレッシブにアプローチし、前後左右に動き回った。それにつられるように全体の動きが少しずつよくなり、今野の得点シーンにつながった。 同点ゴール自体も、ガンバ勢が絡んでいた。 左サイド深い位置をえぐった長友佑都は最初、倉田にパスを出そうとした。だが倉田が相手GKとDFをひきつけたことで、今野がフリーになったのが見えた。
![倉田、今野、井手口が光った10分間。ガンバ3人衆は代表の中盤を変える?(佐藤俊)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/60cf67b65d8abbe80b132d31d2394b1adbfa2cff/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F6%2F-%2Fimg_3657b33494bc6880563355aea6cefa2371679.jpg)