―――企業としてどのように成長していきますか。 MAPPAは作品や会社のブランド力はあっても、企業体としての信頼はまだまだ中企業の域を超えていない。同じエンターテインメントの世界に身を置いている大手ゲーム会社とは大差がある。 自分たちが作っているものの価値を理解し、その価値を高めて自分たちの手で売るという意識を育てない限り、制作会社はずっと小さいままで終わる。 作っている人間たちに紐付いて様々なビジネスが生まれていく形になるのが良い。しかし今のアニメビジネスの図式では作っているほうが一番下だ。その図式を変えるためにどうしたら良いかを考えられる集団にならなければ未来はない。時間は限られている。 「アニメは稼げない」という悪しき風習 ―――業界では制作会社の収益改善や地位向上について、諦めムードも漂っているように見えます。 それを諦めてしまうと、現状を受け入れるしかなくなる。賃金や制作環境の問