山本作兵衛(1892-1984)©本橋成一 2011年にユネスコの「世界記憶遺産」として国内ではじめて登録された炭鉱画を描いた山本作兵衛についてのドキュメンタリー『坑道の記憶~炭坑絵師・山本作兵衛~』が、2014年7月5日(土)よりポレポレ東中野にて公開される。 山本作兵衛(1892-1984)は、福岡県・筑豊の炭鉱で働いた炭鉱労働者であり、炭鉱記録画家である。14歳からおよそ50年間炭坑夫として働いた後、60歳を過ぎてから炭鉱生活の記憶を1000枚以上の絵に残した。還暦を過ぎてツルハシを筆に持ち替えて描いた絵は、他に類を見ない貴重な生活記録画であり、びっしりと書かれた言葉や図解とともに、日本の近代社会をリアルに映し出している。映画は作兵衛の人物像に迫るとともに、北海道釧路の現役炭鉱、ベトナムの炭鉱を取材。名もなき炭坑夫の絵がなぜ国境を越え「世界の記憶」となり得たのかを描く。 本作を制作し