プロジェクトの中には“職人”と呼ばれるようなメンバーが1人や2人はいるだろう。職人はパフォーマンスが高く,高品質な成果物を作るが,意外にも,それがあだとなってプロジェクトの生産性を下げるケースが多い。顧客が,すべての成果物に“職人品質”を求めるからだ。そんな時,PMOはプロジェクト全体が過剰品質にならぬよう,職人技を生かす場づくりに取り組もう。 後藤 年成 マネジメントソリューションズ マネージャー PMP 皆さんのプロジェクトの中にも,「ここまで書くか」というくらい詳細な業務フローを書けたり,高品質なプログラムを他のメンバーの2倍以上のスピードでコーディングしたりできる“職人”がいるのではないでしょうか。 このようなスーパーマンやスーパーウーマンはモチベーションが高く,高品質な成果物を作るため,プロジェクトにとって非常に貴重な存在です。ただし,PMOが職人の振る舞いをある程度導いてあげな
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