関西電力が関西広域連合と14日に実施した今冬の節電要請についての本格的な協議で、このまま原子力発電所の再稼働ができなければ、全11基の原発すべてが停止する来年2月末には電力供給力が11・9%不足するという試算を示していたことが15日、分かった。関電側は今後、試算をもとに節電要請のタイミングや節電幅を同連合側と詰める。 現在、関電の原発は美浜2号機(出力50万キロワット、福井県美浜町)、大飯2号機(117・5万キロワット、同おおい町)、高浜2号機(82・6万キロワット、同高浜町)、高浜3号機(87万キロワット、同)の4基が稼働中で、4基の合計出力は約337万キロワットになり、すべての原発が停止する来年2月末にはこの約337万キロワット分の電力供給力が失われる。 また、関電の試算では、現在稼働中の原発4基のうち、定期検査で3基が停止状態に入る12月下旬には8・7%の供給力不足になるとしてい